オンラインオリパ「みんなのトレカ」の公式X(@minnano_toreca)が10月21日18時3分、「誹謗中傷・名誉毀損行為に関する警告」と題した投稿を出した。SNS上で運営会社や代表個人を「犯罪者であるかのように断定する投稿」が続いているとして、過去の同種の投稿はすでに刑事告訴済みで、示談の申し出も断った、今後は発信者情報開示請求と刑事・民事の法的措置を取る、という内容だ。
投稿はオリパ速報が10月22日昼に確認した時点で表示回数36万8,000回。いいねは28件にとどまる一方で、返信は49件、引用は18件付いている。オリパ速報が表示できた返信23件のうち16件は、発送とアカウント削除の話に戻すものか、警告文の出し方そのものへの批判だった。
同じ10月21日の夜には、運営が発送報告のなかでアカウント削除について「検討していた対応の準備を進めています」と告知し、23時1分にはPHPの脆弱性対応でサイトを一時停止すると告知した。サイトは22日昼時点でも停止が続いている。この記事では、警告文の中身、同日の運営の動き、返信欄の反応を、URLで再確認できる範囲で整理する。
利用者の投稿は投稿日時の古い順に並べ、オリパ速報が要約したうえで元投稿へリンクした(リンク先では投稿者のアカウント名が表示される)。「詐欺」「犯罪者」などの断定語を含む投稿は採っていない。
- 10月21日18時3分、公式Xが「誹謗中傷・名誉毀損行為に関する警告」を投稿。過去の投稿は刑事告訴済みで手続き進行中、示談は断った、今後は開示請求と刑事・民事で対応し、削除や謝罪があっても取り下げない、とした
- 投稿は36万8,000回表示されたが、いいね28件に対して返信49件・引用18件。表示できた返信23件のうち8件が発送やアカウント削除の話に戻すもので、8件が警告文の出し方への批判だった。運営を支持する返信は表示できた範囲には無かった
- 同日21時21分の発送報告では、8月11日までに預かった分の残りが1件・1点になり、アカウント削除について「検討していた対応の準備を進めています」と告知。23時1分にはPHPの脆弱性対応で23時ごろからサイトを一時停止すると告知し、22日昼時点でも「緊急メンテナンス中」が続いている
「刑事告訴済み」「示談は断った」「削除しても取り下げない」
警告文の要点を、投稿の順に並べる。
| 項目 | 投稿の内容(オリパ速報の要約) |
|---|---|
| 対象 | みんなのトレカ、運営会社、代表個人に対する、X等のSNS上の投稿。「事実に基づかず犯罪者であるかのように断定する投稿」と「ブランドの信用を毀損する投稿」が継続していると認識している |
| 記録 | これまで個別の対応は控えていたが、該当投稿のスクリーンショット・URL・投稿日時はすべて保全済み |
| 過去の件 | 「過去の同様の名誉毀損行為」についてはすでに刑事告訴を行い、刑事事件として手続きが進行中。示談の申し出があったが断った |
| 今後 | 正当な意見・批判は受け止めるが、事実に反する誹謗中傷や度を越した攻撃には、発信者情報開示請求と刑事・民事の法的措置を取る |
| 取り下げ | 投稿の削除、謝罪、示談の申し出があっても、それをもって法的措置を取り下げることはしない |
| 窓口 | サービスに関する不明点や相談はサポートLINEへ |
出典:【誹謗中傷・名誉毀損行為に関する警告】(2026年10月21日 18:03)
警告文に書かれていないこと
- どの投稿が対象か。 「犯罪者であるかのように断定する投稿」の具体例や件数は書かれていない
- 刑事告訴の中身。 告訴した時期、罪名、告訴先、相手が誰かは書かれていない。オリパ速報が公式Xをさかのぼった範囲では、この警告文より前に刑事告訴を公表した投稿は見つけられなかった
- 「正当な意見・批判」と「度を越した攻撃」の線引き。 商品が届かない、アカウントを削除された、という利用者本人の申告がどちらに入るのかは、警告文からは読み取れない
18時に警告、21時に発送報告、23時にサイト停止
10月21日には、警告文のほかにオリパ速報が確認できた運営の投稿が2つあった。時系列で並べる。
| 時刻 | 投稿 | 内容(オリパ速報の要約) |
|---|---|---|
| 18:03 | 誹謗中傷・名誉毀損行為に関する警告 | 上記のとおり |
| 21:21 | 発送報告 Day67 | 当日の発送は4件・10点(累計3,655件・10,202点)。翌22日発送分として28件・48点を梱包済み。8月11日までに預かった分の残りは「発送待ち(本人確認済み)1件・1点」。アカウント削除について「今後も利用したい」という声を多く受け、「利用規約に基づく判断は変わりませんが、運営として検討していた対応の準備を進めています」と告知 |
| 23:01 | PHPの脆弱性に伴うサイト一時停止 | PHPの脆弱性への安全対策として「本日(10/21)23:00頃よりサイトを一時停止させて頂いております」。再開時刻は未定。オリパ速報が22日昼に開いた時点でも「ただいま緊急メンテナンス中です」の表示だった |
発送報告の数字は運営の自己申告だ。8月11日までに預かった分は、10月19日時点で3件・7点、10月21日時点で1件・1点と減っている。一方で8月12日以降に預かった分の残数は、オリパ速報が確認した範囲の報告には書かれていない。
アカウント削除について「検討していた対応」が何を指すかは、10月22日昼の時点でまだ告知されていない。サイトは同時点でも「ただいま緊急メンテナンス中です」の表示が続いている(サイト停止の記事)。
いいね28件に対して返信49件・引用18件
オリパ速報が10月22日昼に表示できた返信は49件のうち23件だった(残りはオリパ速報の閲覧環境では表示されなかった)。内訳は次のとおり。
| 返信の向き | 件数 |
|---|---|
| 発送やアカウント削除の話に戻すもの | 8件 |
| 警告文の出し方そのものへの批判 | 8件 |
| 短い感想など、上のどちらにも入らないもの | 7件 |
| 運営を支持するもの | 0件 |
ここからは、自分の状況を書いた投稿と、断定語を含まない論評を、投稿日時の古い順に挙げる。
自分の状況を書いた投稿
| 投稿の内容(オリパ速報の要約) | 出典 |
|---|---|
| 10月22日 0時09分 アカウントを削除されて1か月近く経つが、本当に発送されないのか、と運営に宛てて問いかけている | 原文 |
| 10月22日 8時12分 10月21日の夜に、みんなのトレカからXのチャット機能らしきもので着信が2回あり、出なかった、と書いている。課金していない自分に構う一方で、不安や怒りを抱えた利用者への返事は無いのか、とも。着信が運営からのものかどうかは、オリパ速報では確認していない | 原文 |
いずれも本人の申告で、アカウント削除の理由や経緯をオリパ速報が確認したわけではない。
論評
| 投稿の内容(オリパ速報の要約) | 出典 |
|---|---|
| 10月21日 20時12分 民事で勝った金でアカウント削除を解除して早く発送してくれ、と返信。確認時点で表示回数6,100回・いいね3件 | 原文 |
| 10月22日 7時06分 商品が送られていない人の発言は当たり前の内容ではないか。楽天やAmazonで買った商品が届かないと発信してアカウントを消されたらおかしいと思わないか、とたとえを挙げて問いかけている | 原文 |
| 10月22日 7時50分 「これは悪手」「信用をさらに失うパターン」。信用を回復できる情報が他からほぼ出ていないのがつらい、と書いている | 原文 |
| 10月22日 9時17分 「ブランドの信用を毀損」しているのは運営自身の対応ではないか。いろいろなアカウントからスクショで証拠が出ているのだから、運営側もきちんとやっている証拠を出さないと言われ続ける、と書いている | 原文 |
引用投稿では、警告文を出す時間があるなら発送に力を入れるべきで、公的な判断に委ねた場合に運営が不利だと第三者は感じている、という投稿(原文、確認時点でいいね7件)があった。
一方で、利用者側に注意を促す引用もある。「名誉毀損は事実であっても成立する」のは知っておくべき豆知識で、ここで追い打ちをかけると内容証明が届く可能性がある、という投稿だ(原文)。
「事実なら何を書いてもいい」ではない
引用投稿にあったとおり、名誉毀損は書いた内容が事実でも成立しうる。刑法230条は「公然と事実を摘示し」て名誉を毀損した場合を対象にしており、「その事実の有無にかかわらず」と書かれている。ただし230条の2で、公共の利害に関する事実で、目的が専ら公益を図るもので、真実であることの証明があれば罰しない、と定められている。判例では、真実と信じるだけの相当な理由があった場合も免責されるとされている。以下は一般的な説明で、個々の投稿がどう判断されるかは専門家に相談してほしい。
商品が届かない、アカウントが削除された、という自分の取引の状況を書くことと、運営や代表を犯罪者と断定することでは、真実であることを証明できるかどうかが分かれる。前者も自動的に安全とは言い切れないが、後者は「犯罪者」という摘示した事実が真実かどうかを投稿者側が証明することになる。警告文も「正当なご意見・ご批判は真摯に受け止めますが」と、意見・批判と誹謗中傷を分けて書いている。
一方、警告文の存在が、利用者の投稿を止める効力を持つわけでもない。発信者情報開示請求が認められるかどうか、刑事告訴が受理されるかどうかは、個々の投稿の内容次第で、運営が決めることではない。
商品の未着や返金についての相談は、消費生活センター(188)などの公的窓口で受け付けている。
| 論点 | 確認結果 |
|---|---|
| 警告文の投稿 | 10月21日18時3分の公式ポストで確認した。表示36万8,000回・いいね28件・返信49件・引用18件(10月22日昼時点) |
| 刑事告訴の有無 | 運営が「すでに刑事告訴を行い」と書いていることは確認した。時期・罪名・相手・受理の有無は書かれておらず、オリパ速報は確認できていない |
| 警告の対象になった投稿 | 具体例・件数とも書かれていない |
| 返信欄の反応 | 表示できた23件の内訳は上記のとおり。49件全体の傾向を示すものではない |
| 発送の進み具合 | 運営公表の累計は10月21日時点で3,655件・10,202点。8月11日までに預かった分の残りは1件・1点 |
| アカウント削除への対応 | 「検討していた対応の準備を進めています」と告知。中身は10月22日昼時点で未発表 |
| サイトの状態 | 運営は10月21日23時ごろからの一時停止を告知。22日昼時点でサイトは緊急メンテナンス中の表示 |
個々の投稿が名誉毀損にあたるかどうか、運営の法的措置が実際に取られるかどうかは、この記事では判断していない。
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掲載投稿は2026年10月22日昼に確認。引用部分以外はオリパ速報による要約。投稿は編集・削除されることがあり、リンク先が開けない場合や内容が変わっている場合がある。