XのDMでオリパを売っているアカウント「トレカハウス」(@tcgtorecahouse)と、購入をやめたいと申し出た客とのDMのやり取りとされるスクリーンショット4枚が、10月23日昼にXで公開された。投稿したのは、オリパ業者とのトラブルを発信しているアカウント「オリパで借金1000万様」(@kyoteisaikyo)。
スクショでは、キャンセルを申し出た客に対してトレカハウス側が「それは難しいです💦」と返し、支払わなければ手数料や請求費用を上乗せした「第三者機関による請求」になると伝えている。客が古物商許可証の番号を尋ねると、「ご入金確認取れましたら」送ると答えていた。
投稿は10月23日夕方の時点で表示17万回を超え、返信は17件、引用は7件付いている。
この記事は、公開されたスクショと投稿・返信の内容をオリパ速報が整理したもの。スクショが実際のやり取りかどうか、取引の経緯や金額は、オリパ速報では確認できていない。トレカハウスには取材しておらず、23日夕方の時点でトレカハウス側の説明・反論の投稿は見つからなかった。
- 客の「キャンセルさせてください」に、トレカハウス側は「このタイミングでのキャンセルは致しかねます」。支払わなければ手数料・請求費用を上乗せした第三者機関による請求になる、と伝えた
- 客が古物商許可証の番号を尋ねると、「ご入金確認取れましたら許可番号もしっかりお送りさせていただきます!」と返した
- 投稿者は「被害者の個人情報入手した途端 強気に人を責めて」と批判。返信欄では、許可番号を入金後に教えるという対応に疑問の声が集まった
投稿の本文は次のとおり(原文ママ、改行は詰めた)。
トレカハウス 筋通すとか不義理とか言う言葉使ってるけど、悪どい商売して どっちが不義理ですか? 被害者の個人情報入手した途端 強気に人を責めてしょうもない商売して 筋通ってないでしょ。
投稿者は返信で「警察に報告するように言ってます!」とも書いており(原文)、DMの当事者は投稿者とは別の人物とみられる。
キャンセルの申し出から「入金の準備はできていますか?」まで
4枚のスクショに写っているトレカハウス側の発言を、オリパ速報が読み取れた順に並べる。画面上部にはアカウント名「トレカハウス」と認証バッジ、ロゴが表示されている。何を買う予定だったのか、金額はいくらかは、スクショには写っていない。
| 客の発言 | トレカハウス側の返答(要約・一部引用) |
|---|---|
| 「すみません。キャンセルさせてください」 | 「それは難しいです💦」。客の情報も受け取って準備しているので、このタイミングでのキャンセルは致しかねる。支払わないままだと、代金に不履行分の手数料・請求費用などを加えた第三者機関による請求になる。「お店はそれをしてくるかもしれませんが、私個人としては全く喜ばしくありません」。今ならキャンセルしようとしていることは店に伝えず、自分の方で「しらを切れます」ので入金を、と続けた(画面の時刻表示は11時08分) |
| (スクショ2枚目の冒頭。客の発言は写っていない) | 「お約束のお時間ですので」と入金を促したうえで、「大事にはならないように私の方で情報守ってますので ご安心してご入金ください!」 |
| 「古物商許可証の許可番号を教えていただけますか?」 | 「大丈夫ですよ!」。いきなりキャンセルしたいと言われている状態なので、「ご入金確認取れましたら許可番号もしっかりお送りさせていただきます!」 |
| 「色々不安な事がありまして」 | 不安点は手伝う。ただ、入金して購入の意思は示してほしい。その後ショップとして対応しない「不義理」があれば、自分が個人としてでも返金する |
| 「金額が大きいですし、購入しないと教えないと言うのはなぜでしょうか」 | 本来その時に入金されるはずだったものを事情を加味して待っていたので、キャンセルや確認を挟むのは「筋違い」。古物商の番号だけ伝えるので、すぐ入金の準備はできているか |
| 「ですが不安な点が出てきたのです」「それはこちらの都合です。すみません」 | 不安が出たからといってキャンセルできるわけではない。入金後に「発送しません!」と言い始めたらおかしいと思うだろうが、今それと同じ。当店はそんな筋違いなことはしない(画面の時刻表示は11時34分) |
気になる3つの点
- 「お店」と「私個人」を分けている。 トレカハウスのアカウントから送られたメッセージなのに、「お店はそれをしてくるかもしれませんが」「私個人としては」「店には伝えず私の方で、しらを切れます」と、店とは別の立場のように書いている。不義理があれば「私が個人としてでも返金します」とも書いている
- 許可番号は入金が先。 客は確認のために番号を求めたが、返答は入金確認の後に送る、だった。最後のメッセージでは「古物商の番号だけお伝えしますので」とも書いているが、スクショの範囲では番号は送られていない
- 「第三者機関」の中身。 どこが、どんな根拠で請求するのかは、スクショには書かれていない
「許可番号を後から教える」に疑問が集まる
オリパ速報が23日夕方に表示できた返信のうち、投稿者本人以外のものを要約して投稿日時の古い順に並べる。「詐欺」などの断定語を含む投稿は採っていない。
| 投稿の内容(オリパ速報の要約) | 出典 |
|---|---|
| 10月23日 13時16分 入金していないなら、そのまま入金しないでいい。古物の番号もサイトに載せる義務があるはずで、不利なのはトレカハウスのほうでは、と返信 | 原文 |
| 10月23日 13時45分 許可番号を後から教えるという意味が分からない。警察に相談すると言うべき | 原文 |
| 10月23日 15時03分 古物商の登録番号を教えてもらえず信用できなかった、と言えばよさそう | 原文 |
| 10月23日 15時34分 許可番号の提示を拒むのは法的に問題ないのか。不動産業なら一発アウトだ | 原文 |
| 10月23日 15時39分 古物の番号はサイトなどに載せないといけないはずで、隠すようなものでもない | 原文 |
一方で、「やっぱ買うのやめますってどこでも通用するかと」と、DMで購入を約束した後のキャンセルそのものに引っかかる返信(原文)もあった。
古物商はサイトに許可番号を出すのが原則
2024年4月1日に施行された改正古物営業法で、古物商は氏名または名称、許可を受けた公安委員会、許可証の番号をウェブサイトに掲示することが義務になった(長野県警の解説)。常時使う従業者が5人以下の場合や、自分が管理するウェブサイトを持たない場合は免除されるが、インターネットで取引する古物商(特定古物商)は規模にかかわらず掲示が必要とされている。
ホームページで取引する古物商は、各都道府県の公安委員会のサイトで一覧が公開されている。買う前に、相手の許可番号と公安委員会名を聞き、一覧と突き合わせられる。トレカハウスがどの条件に当てはまるのか、許可を持っているかどうかは、オリパ速報では確認できていない。
通信販売にクーリング・オフは無い
反対に、通信販売には法律上のクーリング・オフ制度が無い。返品できるかどうかは、事業者が決めた条件(特約)に従う(大阪府のFAQ)。DMで「買います」と伝えた段階で契約が成り立っているかどうか、今回のキャンセルが認められるかどうかは、個別の事情による。この記事では判断していない。
DMで直接お金を振り込む取引は、トラブルになったときに間に入る仕組みが無い。許可番号や運営者の情報は、「買います」と伝える前に確認するのが一番の防御になる。困ったときは消費者ホットライン(188)で相談できる。
| 論点 | 確認結果 |
|---|---|
| スクショの投稿 | 10月23日12時42分の@kyoteisaikyoの投稿で確認。23日夕方時点で表示17万回超・いいね198件・返信17件・引用7件 |
| スクショが本物かどうか | 確認できていない。画面上部の表示名・ロゴは、トレカハウスのXアカウントと同じものに見える |
| 取引の中身・金額 | スクショに写っておらず、確認できていない |
| トレカハウスがDMでオリパを売っていること | 同アカウントの投稿で「DMにて販売スタート」「購入はDMから」などの告知を確認した |
| トレカハウス側の説明 | 23日夕方時点で、この件についての投稿は見つからなかった |
| 古物商の許可 | 確認できていない |
関連記事:みんなのトレカ、SNS投稿に「刑事告訴済み・示談も断る」と警告文(2026年10月22日)
掲載投稿は2026年10月23日夕方に確認。引用部分以外はオリパ速報による要約。投稿は編集・削除されることがあり、リンク先が開けない場合や内容が変わっている場合がある。
ソース
- トレカハウスとのDMのスクリーンショット(@kyoteisaikyo・2026年10月23日 12:42)
- トレカハウス公式X(@tcgtorecahouse)
- 古物営業法の一部改正について(令和6年4月1日施行)(長野県警察)
- クーリング・オフについて知りたい(大阪府)
- 利用者の返信(本文の表に記載の5件と、引用1件。いずれも本人の投稿への要約とリンク)