オンラインオリパの返金相談を受けている弁護士法人・響が、10月23日20時、オリパ返金診断の公式X(@hibikicard)で「一部の事業者との間で和解が成立し、ご依頼者様への返金が始まっています」と投稿した。あわせて「これは、チャージバックによる返金ではありません」とも書いている。
オリパ速報は10月18日時点で、響の依頼者から「返金が完了した」という報告は見つけられていなかった(前回の記事)。響の側から「返金が始まった」と出たのは、オリパ速報が確認した範囲では今回が初めてになる。ただし、どの事業者と和解したのか、何人にいくら返金されたのかは、投稿に書かれていない。
ポイントまとめ
- 投稿は2026年10月23日20時0分。冒頭に枠で囲んだ「被害総額200億円」の文字を置き、「数あるオリパ事業者の中で、一部の事業者との間で和解が成立し、ご依頼者様への返金が始まっています」と続けた
- 最後の1文は「これは、チャージバックによる返金ではありません」。クレジットカード会社に決済を取り消してもらう形ではなく、事業者との話し合いで返金が決まった、という書き方だ
- 投稿は、同じ日の昼に日本トレーディングカード協会(JTCA)が出した「オンラインオリパをめぐる消費者保護上の課題について」の声明を引用する形になっている(協会声明の記事)
- 和解した事業者の名前、和解の件数、返金額、返金を受けた依頼者の人数は書かれていない
- 投稿は10月24日8時時点で表示約4万800回、返信5件、引用10件
前回の記事から何が変わったか
10月15日〜18日にオリパ速報が依頼者のX投稿を見た時点では、報告されていたのは「取引履歴の開示が終わった」「カード会社と交渉に入った」「事業者側が代理人弁護士を立てた」までだった。返金の手段としては、カード会社へのチャージバックが中心だと書く依頼者もいた。
今回の響の投稿は、①返金が「始まっている」こと、②それがチャージバックではなく事業者との「和解」によるものであること、の2点を響自身が書いた点が新しい。一方で、返金を受けたという依頼者本人の投稿は、10月24日8時時点でオリパ速報は見つけられていない。
投稿には根拠が書かれていない
「被害総額200億円」が何を合計した数字なのかは、響の投稿にも、響の返金相談サイト「オリパ返金のご相談」にも書かれていない(10月24日朝に確認)。
オリパ業界をウォッチしているXユーザーのKleza(@Kleza_108)は、10月23日22時33分の引用投稿で、読売新聞オンラインの10月23日の記事の画像を添えて「ここに相談した約4,800人の総額(約198億円)を指してるっぽいな」と書いた。画像の記事には、東京都内の弁護士法人が8月に返金などのトラブル相談窓口を開設し、10月18日までに約4,800人(購入総額約198億円)から相談があった、とある。
ただし、画像の範囲では記事は弁護士法人の名前を出していない。「200億円」が響の相談者の購入総額を指すというのはKlezaの見方で、響は答えていない。また、198億円は記事の上では「購入総額」で、実際に返金を求められる金額と同じとは限らない。
「どこの業者でいくら?」の声
響の投稿への返信と引用には、次のような内容があった(10月24日8時ごろにオリパ速報が見た範囲。いずれも要約)。
- どのオリパ事業者からいくら返金されたのか公表すべき、今のままでは信用しにくい、という声が複数
- 一斉送信の連絡は週1回来るが、具体的な進捗はあまり進んでいないようだ、という依頼者とみられる人の書き込み
- 当選したカードを返さなくてよいなら自分も依頼したい、という書き込み
- 和解の条件として、事業者名や金額を出さない約束(守秘義務)があるのでは、という推測
- 民事で決着した場合、刑事のほうはどうなるのか、という疑問
- 弁護士事務所にとっては、過払い金返還請求のような新しい稼ぎ口になるのでは、という見方と、弁護士が入らないと泣き寝入りする人もいる、という返し
Xでは響の投稿を紹介する際に「和解金」という言葉を使う投稿も出ているが、響の投稿そのものに「和解金」という言葉は無い。返金の名目や、当選したカードの扱いがどうなっているのかも、投稿からは分からない。
| 論点 | 確認結果 |
|---|---|
| 和解の成立と返金の開始 | 響の公式X(10月23日20時)で確認。響の自己申告で、相手の事業者や裁判所の資料などは確認していない |
| チャージバックではないこと | 同じ投稿で響が明記 |
| 和解した事業者 | 書かれていない。オリパ速報でも特定できていない |
| 返金額・人数 | 書かれていない |
| 「被害総額200億円」の根拠 | 響の投稿・サイトに記載なし。Klezaは読売新聞の「約4,800人・購入総額約198億円」を指すとみている |
| 返金を受けた依頼者本人の報告 | 10月24日8時時点で見つけられていない |
| 響の報酬 | 返金相談サイトには「相談・依頼にかかる費用と対応範囲は依頼前にご案内します」とだけあり、割合は書かれていない |
響は、オリパの返金相談を受ける側の当事者でもある。今回の投稿は響による発表で、事業者側のコメントは出ていない。オリパ速報は響にも各事業者にも取材していない。
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表示回数・返信の内容は2026年10月24日8時ごろに確認。引用部分以外はオリパ速報による要約。投稿は編集・削除されることがあり、リンク先が開けない場合や内容が変わっている場合がある。