弁護士法人・響に続いて、司法書士の事務所もオンラインオリパの返金相談を始めた。東京都渋谷区の東京リプラス司法事務所が「オリパ返金診断」というページを出し、着手金0円、報酬は回収額の30%と書いている。
ページの1枚目には「87回引いて、一度も出なかった。」の大きな文字と、高額カードの排出が0枚の履歴画面のイラストが並ぶ。このページへのリンクは、Xのタイムライン広告として流れている(ページURLに広告経由を示すパラメータが付いていた)。
ポイントまとめ
- 運営は東京リプラス司法事務所(代表司法書士・田中康雄氏、東京司法書士会所属)。ページには簡裁訴訟代理等関係業務の認定番号も載っている
- 費用は、相談料・診断・着手金がいずれも0円。報酬は回収額の30%で、「回収できなかった場合、報酬は一切発生しません」とある。郵便料金などの実費は別にかかる場合がある
- 対応するのは被害額3万円から。やり取りはLINEで完結し、事務所からは電話しない。診断は匿名でよく、氏名や住所の入力は要らないという
- 「必ず返金します」と断言する相談先には注意するよう呼びかけ、見込みが薄いと判断したら受任しない、と書いている
- 事務所のX(@TKReplus)は10月1日に「司法書士による、オリパ返金診断!」と投稿。この投稿は10月24日朝の時点で表示約45万回、いいね66
「ひとつでも当てはまるなら」8項目のチェックリスト
ページには、次の8項目のうち1つでも当てはまれば「運が悪かったのではないかもしれません」とするチェックリストがある。
| チェック項目(ページの表記どおり) |
|---|
| 何十回引いても、高額カードが一度も出なかった |
| 「残り○個」の表示が、いつ見ても減っていなかった |
| ポイントは買えるのに、出金や換金ができない |
| 発送されないまま、連絡が取れなくなった |
| 届いたカードが、説明と明らかに違った |
| ある日突然、サイトやSNSが消えていた |
| 未成年のときに登録・課金していた |
| 合計でいくら使ったか、自分でも把握していない |
当てはまった数を診断のときに伝えるよう求めていて、「数が多いほど、取れる手段が増えます」としている。
よくある質問では、「年齢を偽って登録してしまった」という人にも「判断が分かれるところですので、隠さずそのままお伝えください」と答えている。「1年以上前のことでも間に合うか」には「時期によって取れる手段が変わります。早いほど、選択肢が多く残ります」とある。
載っている相談事例は4件
ページには「112万円、全部取り返せるなんて思っていませんでした」(30代会社員・複数サイト累計約112万円)など、4人の事例が載っている。ほかは20代大学生(約9万円)、20代会社員(約23万円)、30代会社員(複数サイト累計約60万円)。
ただし、ページの注記は「ご本人の同意を得て、内容を一部変更して掲載しています」。実際にいくら戻ったのか、どの事業者からなのかは書かれていない。
響との違い
響の返金相談サイト「オリパ返金のご相談」は、費用について「相談・依頼にかかる費用と対応範囲は依頼前にご案内します」と書くだけで、報酬の割合は出していない(響の返金進捗の記事)。東京リプラス司法事務所は、30%という割合をページに載せている。
もう一つの違いは、司法書士が代わりに交渉できる範囲だ。法務大臣の認定を受けた司法書士が代理できる民事の争いは、1件あたりの請求額が140万円以下のものに限られる(司法書士法3条)。この点はオリパ返金診断のページには見当たらなかった。
事務所の別サイト「消費者被害相談窓口」を見ると、もともと競馬予想サービスや情報商材、副業スクールの代金を取り返す業務を手がけている。クレジットカードの支払停止の申し出やチャージバック(カード会社への決済取り消しの申し立て)を使うと説明している。
「司法書士もか」
事務所の投稿を引用して、次のような投稿が出ている(10月24日朝にオリパ速報が見た範囲)。
ほかに「司法書士まで返金始めましたね。どんどん増えるよー」「こんなビジネスあるのか…」という引用もあった。
事務所の投稿には「儲からない案件は受けてもらえないことが多いと聞いたが、ここはどうか」という返信が付いた。事務所は「取り返せる案件であればお引き受けしますが、報酬が千円単位となる案件は時間の負担を考慮してマイナスになるので受けないことがあります」と答えている。 事務所の返信
| 論点 | 確認結果 |
|---|---|
| 費用 | ページで確認。相談・診断・着手金0円、報酬は回収額の30%、実費は別 |
| 対応する金額 | ページで「被害額3万円から」と確認。上限の記載は見当たらない |
| 返金の実績 | ページの事例4件は「内容を一部変更して掲載」。実際の回収額や相手の事業者は不明 |
| どのオリパ事業者が対象か | ページに事業者名は出てこない |
| 広告の出稿 | ページURLのパラメータからXのタイムライン広告経由と判断。出稿額や期間は不明 |
オリパ速報は東京リプラス司法事務所に取材していない。返金できるかどうかは、事務所自身も「個別の事情による」という立場で、ページの内容は事務所の説明だ。
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ページの内容と表示回数は2026年10月24日朝に確認。ページは更新されることがあり、内容が変わっている場合がある。