「クローブオリパ 炎上」で調べると、ほぼ必ず「43万円」の話が出てくる。
YouTuberがクローブオリパに43万円を使って、1,000円を超えるカードが1枚も出なかった。この件は2022年10月の出来事である。クローブオリパのサービス開始は2022年6月なので、開始から4か月目の炎上が、4年たった今も検索され続けていることになる。
2026年に入ってからの話もある。9月、弁護士法人・響が消費者庁への申出をXで告知した際、投稿の中で実名を挙げたオンラインオリパにクローブオリパが入っていた。
オリパ速報はこの2つを、日付の確認できる情報だけで並べ直した。
ポイントまとめ
- 「43万円」の元になったX投稿は2022年10月29日 10時11分。投稿IDから逆算した日時で、投稿も動画も今は投稿者本人が削除している
- 当時の内容は、解説記事によると総口数17,000口のオリパを約860口(約5%)引いて、1,000円を超えるカードが出なかったというもの。オリパ速報は削除前の原本を確認できていない
- 当たりが17口(0.1%)だったと仮定すると、860口引いて1つも当たらない確率は約41%。当たりが1%(170口)なら約0.01%で、当時の当たり口数が分からない以上、どちらに近かったかは判断できない
- 2026年9月、弁護士法人・響が消費者庁への申出を告知したXの投稿で、実名を挙げた社名にクローブオリパ(株式会社トラストハブ)が入っていた。響の公式サイトのお知らせには社名がない。申出は調査を求める手続きで、処分ではない
- 運営は2026年7月に累計会員数110万人超を発表し、4周年キャンペーンで「総額100億円分ポイント」を配っている。炎上は利用を止めていない
- 規約で知っておくべきは、発送まで原則10〜15営業日、1,000pt未満の配送は500pt、獲得から30日で権利放棄の3点(2026年8月3日時点)
| 日時 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2022年6月 | クローブオリパのサービス開始 | 運営のプレスリリース(2026年7月29日)の「4周年」から |
| 2022年10月29日 10:11 | ポケカ系YouTuberが43万円の結果をXに投稿 | 投稿は削除済み。日時は投稿IDから逆算 |
| 2026年7月29日 | 4周年リリース。累計会員数110万人超、「総額100億円分ポイント」キャンペーン | プレスリリース |
| 2026年8月3日 | オリパ速報が特商法表記と規約を確認 | 既報 |
| 2026年9月 | 弁護士法人・響が消費者庁への申出をXで告知。投稿で挙げた社名にクローブオリパが入る | 響の投稿(9月8日) |
何があったのか
ポケカ系のYouTuberが、クローブオリパに約43万円を使い、その結果をXに投稿した。元の動画は非公開になり、X投稿も削除されている。本人が取り下げたものなので、オリパ速報は投稿者の名前とリンクを載せない。
内容は、当時の投稿を紹介した解説記事によると次のとおりだ。
- 総口数17,000口のオリパを、約80分で約860口(約5%)引いた
- 1,000円を超えるカードは1枚も出なかった
手元に残ったカードの評価額は、記事によって「1,000円程度」「約5,000円」と食い違っている。原本が消えているので、オリパ速報はどちらが正しいかを判定できない。
確率で見ると、外れは珍しくない
当たりが何口あったかは、残っている情報からは確定できない。そこで仮の数字で計算する。
| 当たりの口数(仮定) | 860口引いて1つも当たらない確率 |
|---|---|
| 17口(0.1%) | 約41% |
| 34口(0.2%) | 約17% |
| 85口(0.5%) | 約1% |
| 170口(1%) | 約0.01% |
当たりが17口(0.1%)だったと仮定すれば、43万円使って1つも当たらない人は5人に2人くらいの割合で出る。一方、当たりが1%あったなら、0枚はほぼ起きない。当時の当たり口数が残っていないので、表示どおりだったかどうかは、オリパ速報には確認できない。
確実に言えるのは、当たりが少ないオリパでは、何万円使っても1つも当たらないことが確率の範囲内で起こりうる、ということだ。この感覚のずれは、2026年に入ってもKARAKURIオリパの70万円などで同じ形の炎上を生んでいる。
弁護士法人・響(オリパ被害・返金診断の公式アカウント)は9月、消費者庁への申出をXで告知し、その投稿でオンラインオリパの運営会社を実名で挙げた。クローブオリパ(株式会社トラストハブ)はその中に入っている。挙げた社数は投稿ごとに違い、響の公式サイトのお知らせには社名が書かれていない。
ここは落ち着いて読みたい。申出は、行政に調査を求める手続きで、それ自体は処分ではない。Xで社名が挙がったことと、その会社が申出の対象になったことは同じではない。会社ごとに何を指摘したのかも、オリパ速報は確認できていない。また響は、返金相談を受ける側の当事者でもある。
2026年10月9日時点で、クローブオリパに対する行政処分を、オリパ速報は確認できていない。
運営の株式会社トラストハブは、2026年7月29日のリリースで累計会員数110万人超を発表した。4周年キャンペーンは7月24日から8月31日までの39日間で、運営の発表によれば「総額100億円分ポイント」の配布、還元率120%超の日替わりガチャ、還元率最大300%のガチャ登場を予告している。還元率の算定方法は、リリースからは読み取れない。
2022年の炎上から4年で、会員は110万人を超えた。業界全体で炎上と利用がどう並んでいるかは、オリパ炎上の一覧にまとめている。
炎上の話より実害につながりやすいのは、規約のほうだ。オリパ速報が2026年8月3日に特商法表記と規約を読んだ時点の内容で、詳しくは既報にまとめている。
- 発送は、発送依頼の完了から原則10〜15営業日。営業日なので、土日祝を挟むと3週間近くになることもある。「届かない」と焦る前に、まずこの日数を数える
- 未発送の獲得商品の合計が1,000pt未満だと、配送に500ptかかる。キャンセルしても返らない
- 獲得日から30日以内に「配送」か「ポイント変換」をしないと、権利を放棄したとみなされる
ソース
- 43万円の件の内容: 当時の投稿を紹介したオリパ解説記事(オリパのミカタ)
- 【クローブオリパ】祝・サービス開始4周年!「総額100億円分ポイントあげちゃうキャンペーン」開催中(株式会社トラストハブ・2026年7月29日)
- 弁護士法人・響の投稿(2026年9月8日)
※本記事は2026年4月4日の初出時、2022年10月の出来事を最近の話として書いていました。2026年10月9日に、日付を確認できた情報にもとづいて全面的に書き直しています。確率の表はオリパ速報が仮の当たり口数を置いて計算したもので、実際の当たり口数ではありません。同日、弁護士法人・響の投稿の扱いを「申告された7社」から「X投稿で社名が挙がった」に改め、削除済み投稿の投稿者名とリンクを外しました。オリパ速報は株式会社トラストハブに取材していません。