ポケぶちは違法なのか。ポケカを額縁アートにして売る「ポケぶち」について、権利者や裁判所が違法と判断したという公表は、2026年10月21日時点で確認できなかった。
ポケぶち(X: @poke_buchi・フォロワー約6,300)の投稿は、8月から話題になっている。額縁に入っているのは、カードの絵柄の外側を描き足したような背景のアートプリント。8月19日のカクレオンARの投稿は558万回表示、10月6日の「黒のフレームが再入荷しました」は101万回表示された。
この記事の内容は、ポケぶち本人のXの投稿と、本人が運営するBASEショップの商品ページ(2026年10月21日にオリパ速報が確認)によるものである。表示回数も同日にオリパ速報が確認した数字。オリパ速報はポケぶちに取材していない。株式会社ポケモンがこの商品について見解を出しているかは、同日時点で確認できなかった。
ポイントまとめ
- ポケぶちは2026年2月にXを開設。プロフィールは「カードを額縁アートに再構築」
- 売っているのは背景のアートプリントと額縁のセット。カードは付いておらず、買った人が自分のカードを貼る
- 価格は1枚用が3,000円、2〜3枚を並べる連結フレームが9,800円、M2aのARをまとめて飾るものは50,000円(BASEの表示価格)
- 8月19日のカクレオンAR(ストームエメラルダ)の投稿が558万回表示・返信68件まで伸び、著作権上の扱いを問う声が出た
- 本人はこの点に触れないまま、8月25日に在庫切れで出品を一時停止→9月7日に販売再開→10月6日に黒フレーム再入荷と、販売を続けている
- ポケぶちが違法と判断されたという公表は、10月21日時点で見当たらない。権利の侵害にあたるかを判断するのは権利を持つ側と裁判所で、オリパ速報は判断しない
BASEの商品ページに書かれているセット内容は次のとおり。
| 項目 | 商品ページの記載 |
|---|---|
| 商品 | カード用額縁(ディスプレイ) |
| セット内容 | アートプリント紙、フレーム一式、粘着パテ |
| アートプリント | 2L判 127 × 178 mm |
| フォトフレーム | 150 × 200 mm |
| 対応カード | 63 × 88 mm |
使い方は、2L判のアートプリントの真ん中に自分のカードを貼り付けて、フォトフレームに入れるというもの。カードの絵の外側に背景が続いていくように見える。
8月19日のカクレオンARの投稿画像では、カードの周りを太陽や花の模様がびっしり埋めている。カード側のイラストには、ポケモンカードゲームのイラストレーターの名前がクレジットされている。
価格はBASEの一覧ページで確認できたものを並べる(10月21日時点)。
| 種類 | 価格 |
|---|---|
| ディスプレイフレーム(1枚用) | 3,000円 |
| 連結フレーム(2〜3枚用) | 9,800円 |
| M2a AR コンプリートディスプレイフレーム | 50,000円 |
カテゴリには、SM11b(ドリームリーグ)から10月発売の30th CELEBRATION(M6a)まで、30の弾が並んでいる。
本人の投稿で日付が残っているものを並べる。表示回数は10月21日時点。
| 日付 | 本人の投稿 | 表示回数 |
|---|---|---|
| 2月13日 | Xアカウント開設 | — |
| 4月13日 | プレゼント企画第3弾の当選発表(「リポスト数が232件もあったので当選者を3名に増やしました」) | — |
| 7月7日 | オンラインオリパとのコラボ企画を告知(「当たりは豪華 フレーム付きカード をプレゼント!」) | — |
| 8月6日 | 夏休みプレゼント企画(フレーム3名) | 24万 |
| 8月19日 | 「ご要望が多かったストームエメラルダのカクレオンARが完成しました‼️ 大変だった...」 | 558万 |
| 8月25日 | 「現在使用しているフレームの在庫が切れてしまったため、一時的に出品を取りやめさせていただきます」 | — |
| 9月7日 | 「白のフレーム」のみ販売を再開。「壁にかけられるよう背面に金具を設置いたしました」 | — |
| 9月21日 | 30thコイキングのフレーム | 27万 |
| 9月25日 | 「黒フレームが大変ご好評につき品薄となっており」 | — |
| 10月6日 | 「大変お待たせ致しました。黒のフレームが再入荷しました‼️」 | 101万 |
| 10月18日・20日 | 30thジラーチSAR、30thファイヤー・フリーザー・サンダーのセットが完成 | — |
普段の投稿は1万〜数万回表示で、8月19日と10月6日の2本だけ桁が違う。
8月25日の出品停止の理由は、本人の説明では「フレームの在庫切れ」である。
まず前提として、ポケぶちが売っているのは背景のプリントと額縁で、カードそのものではない。カードは買った人が持っているものを使う。
論点になっているのは、既存のカードイラストの続きとして描いた背景を、有料で売ることをどう考えるかという点である。
商品ページの説明には、次の2つの記載がある。
- 【おねがい】欄「本商品は著作権法に基づき、無断複製および営利目的の転売を固く禁じます。」
- 「ご購入前に必ずご確認ください」欄「ポケぶちのオリジナルの作品です。」
商品ページには、カードイラストのイラストレーターや株式会社ポケモンとの関係についての記載はない。
ポケぶちは違法なのか
結論から書くと、ポケぶちの商品について、権利者が違法だと公表したり、裁判所が判断したりした事実は、10月21日時点で確認できなかった。Googleでは「ポケぶち 違法」という検索候補が出ているが、これはそう調べる人がいるというだけで、違法と決まったことを意味しない。
オリパ速報は「違法」とも「問題ない」とも書かない。権利の侵害にあたるかを判断するのは、権利を持つ側と裁判所である。
確認できた事実は次のとおり。
- 商品はカードの絵柄に合わせた背景のアートプリントと額縁のセットで、有料で販売されている
- 商品ページには「ポケぶちのオリジナルの作品」「無断複製および営利目的の転売を固く禁じます」と書かれている
- ポケモンの公式サポートページには「著作権法違反の通報フォーム」への導線がある
- 株式会社ポケモンがこの件に何か対応したかどうかは、10月21日時点では公表されていない
ソース
- ご要望が多かったストームエメラルダのカクレオンARが完成しました‼️(X / @poke_buchi・2026年8月19日)
- 【お知らせ】大変お待たせ致しました。黒のフレームが再入荷しました‼️(X / @poke_buchi・2026年10月6日)
- 【お知らせ】現在使用しているフレームの在庫が切れてしまったため…(X / @poke_buchi・2026年8月25日)
- 「白のフレーム」のみ在庫が確保できたため、販売を再開いたしました(X / @poke_buchi・2026年9月7日)
- オンラインオリパとのコラボ企画の告知(X / @poke_buchi・2026年7月7日)
- M6a 132/103 SAR ディスプレイフレーム(ポケぶち BASEショップ・2026年10月21日 オリパ速報確認)
- ポケモンカスタマーサポートセンター