弁護士法人・響のオリパ被害・返金診断の公式Xアカウントが、9月26日17:30に「【メルカリ】オリパ広告を出稿不可に」と投稿した。これまでメルカリの広告サービス「メルカリAds」に出せていたオリパ広告が、数日前から出稿できなくなっているとの情報を得た、という内容だ。
投稿には、メルカリAdsの「掲載できない商品・業種」の一覧を写した画像が添えられていて、「ギャンブル、但し公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース)、公営くじ(toto、宝くじ)を除く」の行が赤枠で囲まれている。
この記事で扱うのは、第三者が同じ手順で確かめられる情報だけだ。 ①弁護士法人・響の公式Xの投稿1件、②メルカリAdsの公式サイトに載っている掲載不可商材の記述、③弁護士法人・響の公式サイトのお知らせ。「オリパ広告が実際に出せなくなったのか」は、メルカリが公表しておらず、オリパ速報も確認できていない。
- 弁護士法人・響が「メルカリAdsでオリパ広告が数日前から出稿できなくなっているとの情報を頂いた」と投稿した
- メルカリAdsの規定には、掲載できない商材として「ギャンブル(公営競技・公営くじを除く)」が書かれている。オリパという言葉は出てこない
- 響によれば、メルカリは理由を公表していない。響は「先週から今週にかけて『ある動き』をしてきた。近々公表する」とも書いている
投稿の要旨は次のとおり(オリパ速報の要約)。
- メルカリAdsの規定上、「ギャンブル」は掲載不可商材と定められている
- これまで出稿できていたオリパ広告が、数日前から出稿できなくなっているとの情報を頂いた
- メルカリ運営は、その理由を公表していない
- 「なぜ、今まで掲載できていたオリパ広告を止めたのか」。この判断が意味するものは小さくないと考えている
- 先週から今週にかけて「ある動き」をしてきた。近々公表し、オリパ被害問題を終わりへ前進させるつもりだ
「出稿できなくなっている」は、響が誰かから聞いた情報として書かれている。響自身が広告を出そうとして断られた、という書き方ではない。情報の出どころは投稿に書かれていない。
オリパ速報が確認した9月26日17時50分ごろの時点で、ポストのインプレッション(表示回数)は229回だった。
メルカリAdsは、メルカリのアプリ内に広告を出せるサービスで、メルカリのプレスリリースによると2025年2月に本格開始した。公式サイトの2026年7月21日付のコラム「中古品ECや金融系商材は出稿できる?メルカリAdsの掲載可否&成果が出やすいジャンル」に、掲載できない商材の区分が載っている。
| 区分 | 公式サイトの記述(抜粋) |
|---|---|
| 法律・公共の秩序に関わるもの | 麻薬・覚醒剤・危険ドラッグまたはそれに類するおそれのあるもの、反社会的勢力に関するもの、武器として使用されるおそれのあるもの、ギャンブル(公営競技・公営くじを除く)、政治・政党に関するもの、法律や業界団体の定めに反しているものなど |
| 詐欺・悪質商法に関わるもの | マルチレベルマーケティングなどの詐欺や悪質商法にあたるもの、情報商材、内容が不明なサービスや商品 |
| その他 | 人体・衛生、性的表現・個人情報、医薬品・危険物、偽ブランド品、宗教など |
同じコラムには「判断に迷う場合は事前にお問い合わせいただくことをおすすめします」ともある。掲載できるかどうかは、最終的にメルカリ側の審査で決まる仕組みだ。
この一覧に「オリパ」という言葉は出てこない。 オリパがどの区分に当たるのか、当たらないのかを、メルカリが公表した文書はオリパ速報が調べた範囲では見つからなかった。「ギャンブル」の行が赤枠で囲まれているのは、響が添えた画像の加工で、メルカリの表示ではない。
| 論点 | 確認結果 |
|---|---|
| 響の投稿の存在と内容 | 確認できた。9月26日17:30、公式アカウント(@hibikicard)から投稿 |
| メルカリAdsの規定に「ギャンブル」が掲載不可商材として載っているか | 確認できた。公式サイトのコラム(2026年7月21日付)に記載 |
| オリパ広告が実際に出稿できなくなったか | 確認できなかった。メルカリの公表はなく、響の投稿も伝聞の形 |
| いつから、どの事業者の広告が出せなくなったか | 確認できなかった。投稿には「数日前から」とだけある |
| メルカリが止めた理由 | 確認できなかった。響も「公表していない」としている |
このためオリパ速報は、メルカリがオリパを「ギャンブル」と判断したのかどうかを判断していない。広告審査の基準や運用の変更は、メルカリが決めて公表する事柄である。
弁護士法人・響は、8月末からオリパの返金相談を受けている法律事務所で、9月に入ってから動きが続いている。公式サイトのお知らせにある範囲で並べる。
| 日付 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 9月7日 | 消費者庁に、オンラインオリパ上位5社について特商法・消費者契約法・景品表示法違反の疑いで申出 | 響 公式サイト |
| 9月17日 | 運営会社5社(DOPA・オリパワン・日本トレカセンター・エクストレカ・クローブ)を被告として東京地裁に提訴。原告は実人数38名、請求総額2億7,320万9,500円 | 響 公式サイト、共同通信 |
| 9月17日 | DOPAを運営する会社と代表者らについて、組織的犯罪処罰法違反と不正競争防止法違反の疑いで東京地検特捜部に告訴状を提出 | 響 公式サイト |
| 9月26日 | 今回の投稿。「先週から今週にかけて『ある動き』をしてきた。近々公表する」 | X |
響の公式サイトによると、9月16日時点の依頼者は実人数2,037名、依頼者の申告ベースでオンラインオリパへの支払総額は約82億9,000万円とされている。訴訟と告訴の中身は、裁判所と捜査機関の判断に委ねられており、9月26日時点で判決も処分も出ていない。
なお響は、返金相談を受ける側の当事者でもある。
- オリパ事業者がメルカリAdsに出稿できるかどうかは、メルカリAdsの問い合わせ窓口に直接聞ける
- メルカリのアプリ内でオリパ広告を最近見かけたかどうかは、利用者自身の画面で確かめられる
- 響が「近々公表する」とした内容は、公表され次第、公式サイトと公式Xで読める
ソース
- 弁護士法人・響 公式Xポスト(2026年9月26日 17:30)
- メルカリ、「メルカリ」内での広告事業「メルカリAds」を本格開始(株式会社メルカリ・2025年2月6日)
- 中古品ECや金融系商材は出稿できる?メルカリAdsの掲載可否&成果が出やすいジャンル(Mercari Ads・2026年7月21日)
- オンラインオリパ運営会社5社への民事提訴および告訴状提出に関する記者会見を行いました(弁護士法人・響・2026年9月18日)
- トレカ購入者ら賠償提訴 「オリパ」販売は誇大広告(共同通信 / Yahoo!ニュース経由・2026年9月17日)
- オンラインオリパの違法性を問う|消費者庁に上位5社の調査を申出(弁護士法人・響・2026年9月7日)
- エクストレカの評判は? 弁護士法人に名指しされた件(オリパ速報・2026年9月15日)